【株ぽんぽこ投資】ヤクルト本社(2267)の徹底分析|機能性×海外成長は買い?

企業分析 / 高配当株 / 嗜好品・飲料

※この記事は2025年9月7日時点の情報をもとに作成しています。最新の株価・指標は公式IR/証券サイトでご確認ください。

✅ 結論まとめ【2025年9月7日時点】

項目内容
株価水準2,484円(2025/09/05 終値)
PER(会社予想)約16.09倍
PBR(実績)約1.33倍
ROE(実績)約8.11%
自己資本比率(実績)約66.4%
配当利回り(会社予想)約2.66%(年66円想定)
配当性向約42.5%(2025/03期)
株主優待あり(3月末:自社製品等の選択制+長期優遇/9月末:スワローズFC入会権)

ぽんぽこ採点(10点)

  • 配当狙い:5/10(利回りは中位、累進配当方針へアップデート)
  • キャピタル狙い:6/10(海外×機能性×プレミアム化の継続が鍵)
  • 短期トレード:4/10(為替・原材料・中国/ASEAN動向に感応)

ぽんぽこ結論
機能性とブランドを武器に、海外含む需要の裾野が広がる限り中期の成長評価が乗りやすい。高配当枠ではないが、キャピタル重視の土台銘柄としての相性は良好。四半期ごとに為替・原材料・RGM(価格/容量/ミックス最適化)の効き具合を点検。


1. 会社概要

  • 企業名:ヤクルト本社(Yakult Honsha Co., Ltd.)/証券コード:2267
  • 事業:乳酸菌飲料(Yakult/Y1000 等)、清涼飲料、医薬品・化粧品 ほか
  • 概要:独自の乳酸菌技術と高いブランド認知を強みに、日本・中国・ASEAN・米州・欧州へ展開。RGMとサプライチェーン最適化で利益確保を図る。

2. 強みと弱み

強み

  • 独自の乳酸菌技術×ブランド力で需要が底堅い
  • 海外販売網の広がり(訪問販売/小売)によりボリューム成長余地
  • プレミアムライン(例:Yakult 1000/Y1000)の単価向上効果
  • 研究開発・品質管理への継続投資でブランド信頼を維持

弱み

  • 為替・原材料(乳製品・砂糖・容器)のコスト上振れに感応
  • 市場ごとの規制・需要ボラ(各国景気・健康関連規制)
  • 人件費・物流費等の固定費増が短期的に利益を圧迫する局面

3. 財務データ(過去トレンドの要点)

  • 海外の販売数量増とプレミアム化で増収基調を維持しつつ、原材料・為替の逆風期はRGMで粗利を下支え
  • 最新通期(2025/03期)実績スナップショット
  • 売上高:4,997億円(499,683百万円)
  • 営業利益:554億円(55,391百万円)
  • 親会社帰属利益:455億円(45,533百万円)
  • 配当:2025/03期は年64円、次期は年66円を計画。還元方針は累進配当+総還元性向70%目安自己株式取得の機動活用を明示。

財務推移(2019–2024)

配当履歴(2019–2024)

4. 投資指標と同業比較(2025/09/05時点)

  • 株価:2,484円/予想PER 約16.09倍PBR 約1.33倍配当利回り 約2.66%(年66円)
  • 同業(サントリー食品、伊藤園、コカ・コーラBJH)と比べ、利回りは中位・評価は成長性寄り。為替と原材料の動向を四半期ごとにチェック。

5. 株主優待

  • 3月末:100株以上で選択制(「乳製品等」または「清涼飲料・乾めん等」)。長期優遇あり(3年以上で自社商品追加、5年以上でクオカード等)。
  • 9月末:100株以上で東京ヤクルトスワローズのオフィシャルファンクラブ入会権(100株=ライト会員、1,000株=レギュラー会員)。
  • 詳細は毎期のIR告知で要確認。

6. 投資家目線の採点(10点)

  • 配当狙い:5/10 … 利回りは中位だが、累進配当+総還元性向70%目安で見通しは明確
  • キャピタル狙い:6/10 … 海外×機能性×プレミアム化の継続がカギ
  • 短期トレード:4/10 … 為替・原材料・各国規制のヘッドラインに反応

7. 総合まとめ(ぽんぽこ的見解)

“機能性×海外成長”のグロース寄りディフェンシブ。 高配当枠ではないが、中期のEPS成長に賭けるポジションとしては魅力。四半期ごとに為替・原材料・RGM進捗、中国・ASEANの数量と単価の両面を点検。

8.出典・参考リンク

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