【株ぽんぽこ投資】宝ホールディングス(2531)の徹底分析|焼酎・清酒×調味料はディフェンシブ?

企業分析 / 高配当株 / 嗜好品・飲料

※この記事は2025年9月7日時点の情報をもとに作成しています。最新の株価・指標は公式IR/証券サイトでご確認ください。

✅ 結論まとめ【2025年9月7日時点】

項目内容
株価水準1,753.5円(9/7時点)
PER(TTM)約22.5倍
PBR(実績)約1.45倍
ROE(実績)約6.8%(2025/03期)
自己資本比率約51.3%(2025/03期末)
配当利回り(会社方針/予想)約1.77%(年31円、2026/03期は記念配当2円含む期末一括)
配当性向約37.4%(2025/03期)
株主優待あり(自社グループ商品詰め合わせ:100株1,000円相当/1,000株3,000円相当。2026/03基準より保有期間条件導入)

ぽんぽこ採点(10点)

  • 配当狙い:6/10(利回りは中位、性向・方針が明確で安定的)
  • キャピタル狙い:5/10(価格改定・ミックス改善・海外需要取り込みの継続が鍵)
  • 短期トレード:4/10(原材料・為替・酒税/規制のヘッドラインに感応)

ぽんぽこ結論
酒類×調味料の二枚看板でディフェンシブ色。価格改定・容量/チャネルミックス最適化(RGM)を継続できれば収益体質は底堅い。四半期ごとに原材料・為替・価格施策の通りを点検。」


1. 会社概要

  • 企業名:宝ホールディングス(TAKARA HOLDINGS INC.)/証券コード:2531
  • 事業:酒類(焼酎・清酒・缶チューハイ等)、調味料(みりん・料理酒等)、海外酒類・日本食卸、バイオ関連 ほか
  • 概要:国内の寶/タカラブランド群と調味料の高シェアを軸に、RGMとサプライチェーン最適化で利益を確保。海外は日本食需要の拡大を取り込み、輸出・現地展開を強化。

2. 強みと弱み

強み

  • ブランド資産×広い販路:家庭内需要の厚いカテゴリ(みりん・料理酒等)と酒類で安定感
  • RGMの実行力:価格/容量/チャネルミックス最適化で原価上昇を吸収しやすい
  • 海外の和食需要の追い風(日本食卸・海外酒類)

弱み

  • 国内アルコール需要の構造的縮小(少子高齢化・健康志向)
  • 原材料・エネルギー・物流コストの上振れ、為替の影響
  • 酒税・規制や販促投資のタイムラグでマージンが振れやすい

3. 財務データ(過去トレンドの要点)

  • コロナ期の外食減を内食・調味料で補いつつ、価格改定とミックス改善で増収基調へ。
  • 最新通期(2025/03期)実績:売上 約3,627億円、営業利益 約206億円、親会社帰属利益 約162億円。ROE 6.8%、自己資本比率 51.3%
  • 配当:2025/03期は年31円。2026/03期は年31円(期末一括、記念配当2円含む)の計画。配当性向は目安37%前後

財務推移(2019–2024)

配当履歴(2019–2024)

4. 投資指標と同業比較(2025/09/07時点)

  • 株価:1,753.5円PER(TTM)約22.5倍PBR 約1.45倍配当利回り 約1.77%(年31円)
  • 酒類(ビール大手/焼酎・清酒)×調味料(キッコーマン等)と比較すると、利回りは中位、ディフェンシブ性は高め。需要の季節性や酒税・規制のヘッドラインには注意。

5. 株主優待

  • 内容:自社グループ商品詰め合わせ。100株以上=1,000円相当/1,000株以上=3,000円相当
  • 権利確定:毎年3月末
  • 保有期間条件(2026/03基準より導入)
  • 1年以上継続保有で上記優待対象、3年以上で内容拡充(会社案内の基準に準拠)。
  • 2026/03に限り、6カ月以上の特例で「1年以上」扱い(経過措置)。
  • 詳細はIRの最新案内で確認。

6. 投資家目線の採点(10点)

  • 配当狙い:6/10 … 利回りは中位だが、性向目安(約37%)が明確で扱いやすい
  • キャピタル狙い:5/10 … 価格改定・ミックス改善、海外需要取り込みの持続性に依存
  • 短期トレード:4/10 … 原材料・為替・酒税/規制のヘッドラインに反応

7. 総合まとめ(ぽんぽこ的見解)

「酒類×調味料の二枚看板で景気耐性を確保しつつ、価格・ミックス・海外の3本柱で利益体質を強化。」
四半期ごとに原材料・為替・価格施策の進捗、国内需要の構造変化への対応、海外の日本食需要の強さを点検。

8.出典・参考リンク

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