※この記事は2025年9月7日時点の情報をもとに作成しています。最新の株価・指標は公式IR/証券サイトでご確認ください。
✅ 結論まとめ【2025年9月7日時点】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 株価水準 | 3,980円 |
| PER(予想) | 約28.5倍 |
| PBR(実績) | 約3.00倍 |
| ROE(実績) | 約10.2% |
| 自己資本比率 | 約54% |
| 配当利回り(会社目安) | 約1.26%(年50円想定) |
| 配当性向 | 約35%目安 |
| 株主優待 | あり(自社製品詰め合わせ/条件あり) |
ぽんぽこ採点(10点)
・配当狙い:5/10(利回りは高くないが安定感)
・キャピタル狙い:6/10(無糖・健康志向とブランドで中期の単価改善余地)
・短期トレード:4/10(原材料・為替・天候要因に感応)
ぽんぽこ結論
緑茶×無糖のディフェンシブ。ブランド基盤とRGM(価格・容量・ミックス最適化)で着実に改善が進む。配当は控えめだが、安定成長枠としては検討に値する。
1. 会社概要
・企業名:伊藤園(ITO EN, LTD.)/証券コード:2593(普通株)/25935(第1種優先株)
・事業:日本茶飲料(お~いお茶等)、コーヒー・野菜飲料、海外飲料、リーフティー・茶葉 ほか
・概要:国内外で無糖・健康志向領域に強み。サプライチェーン最適化とRGMを継続し、ブランド資産の維持・向上に投資。
2. 強みと弱み
【強み】
・無糖×健康志向×ブランド(お~いお茶)で需要が底堅い
・RGMの実行力:容量設計、チャネル最適化、高付加価値化で粗利を維持・改善
・調達・製造・物流の運用最適化と広い販路(CVS/量販/自販)
・海外や機能性領域の新カテゴリーで中期の単価向上余地
【弱み】
・原材料(茶葉・アルミ・PET樹脂)と為替の影響が大きい
・天候・季節性(猛暑/冷夏)で売上が振れやすい
・ブランド投資や人件費・物流費の増加で短期の利益が圧迫される局面がある
3. 財務データ(過去トレンドの要点)
・コロナ期の外出減から着実に回復。内食・健康志向の流れを取り込み、増収トレンド。利益はRGMと効率化の進捗が鍵。
・最新通期スナップショット:売上 約5,900億円、営業利益 約540億円、親会社帰属利益 約360億円。
・配当:年間50円を目安。累進志向ではないが、安定配当を重視する設計。
財務推移(2019–2024)
配当履歴(2019–2024)
4. 投資指標と同業比較(2025/09/07時点)
・株価:3,980円/予想PER 約28.5倍/PBR 約3.00倍/配当利回り 約1.26%(年50円)
・同業(サントリー食品、コカ・コーラBJH、ダイドーなど)と比べ、利回りは控えめだが、ブランドの安定性で評価されやすい
5. 株主優待
・自社製品詰め合わせ(保有株数・保有期間で内容が変化)。権利確定月や対象株式(普通株/優先株)はIRの最新案内で確認
・総合利回り(配当+優待)で捉えるのが一般的
6. 投資家目線の採点(10点)
・配当狙い:5/10 … 利回りは高くないが、安定配当
・キャピタル狙い:6/10 … 無糖・健康志向や海外の拡大で単価改善余地
・短期トレード:4/10 … 原材料・為替・天候のヘッドラインに反応
7. 総合まとめ(ぽんぽこ的見解)
健康志向とブランドの王道銘柄。高配当枠ではないが、ポートフォリオの安定成長枠として相性が良い。四半期ごとに原材料・為替・RGMの進捗を点検したい。