【株ぽんぽこ投資】キリンHD(2503)の徹底分析|嗜好品×ディフェンシブは買いなのか?

企業分析 / 高配当株 / 嗜好品・飲料

※この記事は2025年9月6日時点の情報をもとに作成しています。最新の株価・指標は公式IR/証券サイトでご確認ください。

✅ 結論まとめ【2025年9月6日時点】

項目内容
株価水準2,256円(前営業日付近)
PER(予想)約12.4倍
PBR約1.63倍
ROE約2.2%
自己資本比率約35%(2024年12月期末・概算)
配当利回り(会社予想ベース)約3.28%(年74円想定×株価2,256円前提)
配当性向TTMベース:約107%(一過性要因含む可能性)。方針は2024年まで「正規化EPSの40%以上」→2025年からDOE5%以上+漸進配当
株主優待あり(長期保有優遇型に変更):1年以上でQUOカード等、3年以上で自社製品等(保有株数により相当額が増加)。

ぽんぽこ採点(10点)

  • 配当狙い:7/10(方針:DOE≥5%・漸進配当/利回り3%台)
  • キャピタル狙い:5/10(嗜好品の安定性は〇、原材料・為替の逆風次第)
  • 短期トレード:4/10(決算・コスト/為替ヘッドラインに振れやすい)

ぽんぽこ結論
「嗜好品×ディフェンシブで“利回り中位・安定路線”。配当は方針の後押しで見通しやすい一方、原材料・為替・規制の3点は常時チェック。」


1. 会社概要

  • 企業名:キリンホールディングス(Kirin Holdings)/証券コード:2503
  • 業種:食料品(ビール・飲料、ヘルスサイエンス 等)
  • 売上規模:約2.34兆円(2024年12月期 売上高2,338,385百万円)
  • 概要:国内ビール・飲料に加え、オセアニア酒類・清涼飲料、ヘルスサイエンスや医薬(協和キリン)も保有する多角ポートフォリオ。

2. 強みと弱み

強み

  • 国内外ブランド×広い販路で価格改定耐性・CF安定性。
  • 株主還元方針の明確化(2025年からDOE5%以上+漸進配当)。
  • 多角化(飲料×ヘルスサイエンス/医薬)が景気分散に寄与。

弱み

  • 原材料(麦芽・砂糖・アルミ)と為替のコスト影響。
  • 規制・酒税や天候による国内需要ブレ。
  • 新領域の収益立ち上がりリスク

3. 財務データ(過去5年)

2024年は売上2.34兆円、当期純利益582億円

ROETTM約2.2%(投資・為替の影響などで低下局面)。

財務推移(2019–2024)

配当履歴(2019–2024)

配当履歴(1株):2019年64円/2020年65円/2021年65円/2022年69円/2023年71円/2024年71円(実績/想定)2025年は74円見込み

4. 投資指標と同業比較(2025/09/06時点)

  • 株価:2,256円予想PER約12.4倍PBR約1.63倍/配当利回り約3.28%(年74円前提)
  • 同業(例):アサヒG・サントリー食品・宝HD等と比較すると、利回りは中位~やや上、成長投資は抑制的、収益安定性重視のプロファイル。

5. 株主優待

  • 長期保有優遇型に変更(2024年12月権利から)。1年以上:QUOカード(500円/1,000円)、3年以上:自社製品やワイン、飲食券、サプリ等から選択(保有株数で相当額拡大)。詳細は公式と市況サイトの最新案内参照。

6. 投資家目線の採点(10点)

  • 配当狙い:7/10 … 利回り3%台+DOE5%以上×漸進配当で安定志向。
  • キャピタル狙い:5/10 … ブランド力は強いが、原材料・為替の逆風で利益増勢は波打つ。
  • 短期トレード:4/10 … 決算でコスト・価格改定・為替コメントに反応しやすい。

7. 総合まとめ(ぽんぽこ的見解)

「利回り中位×ディフェンシブの“土台銘柄”。配当方針が明確で、“配当再投資”の土台に向く。一方で、原材料・為替・規制の3点は四半期ごとに点検。」

8. 出典・参考リンク

本記事は{2025年9月6日}時点の情報をもとに作成しています。最新の開示・株価水準は各公式サイトをご確認ください。

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